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2007.11 ARCHIVE

TITLE: ☆オゾン監督新作『エンジェル』『8人の女たち』のイギリス版変奏曲!?

2007.11.04

http://angel-movie.jp/

『8人の女たち』『スイミング・プール』『まぼろし』といった女性の微妙な心理・生き様を
描かせたら右に出るものはいない天才フランスワ・オゾン監督の新作が
いよいよ12月公開されるわ!
今回はなんとイギリスを舞台に20世紀初頭の女流作家の人生を描いているわ。
夢想癖のあるエンジェルは幼いころから小説家に憧れ、「パラダイス」
という近くにある屋敷に住むこと=上流社会の仲間入りすることを夢見る女の子。
高校もすぐに行かなくなり、自ら出版社に原稿を送りつけ16歳で作家デビューを果たす。
そしてトントン拍子に地位と名声を自らの力で手に入れ、
その屋敷(パラダイス)を自分の城として構えるに至るの。
そして上流階級の売れない画家と結婚。
夢を全て実現したかの様に思われたエンジェルだけれども、
後半次々と重いもよらぬ出来事が起こってくる。
前半と後半は全く違う映画といえそうなくらい。
成功の前半場面はコミカルに、また暗雲立ちこめる後半部分はシリアスに、、、
例えば前半の夢見がちのときはテクニカラー調と言って乗り物に乗ったときの
背景を昔のハリウッドの映画の様に「わざとらしい」流れる風景として描いてみせ、
後半のシリアス現実的な場面では思いっきり現実の街角が写されるわ。
オゾン監督のハリウッド映画史に敬意を持ち、オマージュを捧げつつ、
「現代性」を軸に撮っている姿勢もよく分かるわ。

映画『エンジェル』は当然ながら主人公のエンジェルの生涯を扱っているわ。
だけれどもじつは豪邸「パラダイス」を中心に、当時の「歴史」と
エンジェルの書いた「小説」という照明によって翻弄される8人の
女性たちの物語(人生/生き様)を映し出した映画(影)でもあるの! 
この構造はどこかで見たことが無いかしら?そう!ミュージカル映画
『8人の女たち』もまた豪邸を舞台にそこの主人であるパパの殺人事件という照明によって、
そのときの各々の女性のアリバイを辿りながら実はそれぞれの女性たちの人生を
描いて(影を映し出して)みせた、、、
という全く同じ構造なのよ!
今回はお屋敷に関わる女性は7人(エンジェル含め)で、
8人目の女性はなんと旦那が描いたエンジェルのひときわ変わった肖像なの!
それは当時は前衛として全く受け入れられなかった。
だけれども後にエンジェルの死後ほとんどの人からエンジェル自身と
彼女の作品も何もかも忘れられる存在になった時、皮肉にも旦那の作品が残された
「パラダイス」は、彼の早すぎた芸術の美術館に変身するの。
そのとき、エンジェルは「小説家」としてではなく、彼の「パトロン」として、
また肖像画の「モデル」として永遠に生きながらえることになるの。。。

この映画の素晴らしいところは、様々な人が見て楽しめる映画でもあるということ。
オゾンならではの随所に散りばめられた衣装や髪型は目の保養よ!
シルク、ベルベット、レース、サテンなど贅沢に使われたエンジェルの衣装は
ほんとうに素晴らしい。。。
だからこそこの映画は女性誌にも男性誌にも取り上げられ、老若男女に見られるのよね。 
この映画の中で対比される前衛芸術としての旦那の作品と大衆芸術としての
エンジェルの作品。
オゾンの『エンジェル』はその両方の照明を持っている憎たらしい作品なのよ!

f03.jpg

 
TITLE: ☆オゾン監督新作『エンジェル』『8人の女たち』のイギリス版変奏曲!?

http://angel-movie.jp/

『8人の女たち』『スイミング・プール』『まぼろし』といった女性の微妙な心理・生き様を
描かせたら右に出るものはいない天才フランスワ・オゾン監督の新作が
いよいよ12月公開されるわ!
今回はなんとイギリスを舞台に20世紀初頭の女流作家の人生を描いているわ。
夢想癖のあるエンジェルは幼いころから小説家に憧れ、「パラダイス」
という近くにある屋敷に住むこと=上流社会の仲間入りすることを夢見る女の子。
高校もすぐに行かなくなり、自ら出版社に原稿を送りつけ16歳で作家デビューを果たす。
そしてトントン拍子に地位と名声を自らの力で手に入れ、
その屋敷(パラダイス)を自分の城として構えるに至るの。
そして上流階級の売れない画家と結婚。
夢を全て実現したかの様に思われたエンジェルだけれども、
後半次々と重いもよらぬ出来事が起こってくる。
前半と後半は全く違う映画といえそうなくらい。
成功の前半場面はコミカルに、また暗雲立ちこめる後半部分はシリアスに、、、
例えば前半の夢見がちのときはテクニカラー調と言って乗り物に乗ったときの
背景を昔のハリウッドの映画の様に「わざとらしい」流れる風景として描いてみせ、
後半のシリアス現実的な場面では思いっきり現実の街角が写されるわ。
オゾン監督のハリウッド映画史に敬意を持ち、オマージュを捧げつつ、
「現代性」を軸に撮っている姿勢もよく分かるわ。

映画『エンジェル』は当然ながら主人公のエンジェルの生涯を扱っているわ。
だけれどもじつは豪邸「パラダイス」を中心に、当時の「歴史」と
エンジェルの書いた「小説」という照明によって翻弄される8人の
女性たちの物語(人生/生き様)を映し出した映画(影)でもあるの! 
この構造はどこかで見たことが無いかしら?そう!ミュージカル映画
『8人の女たち』もまた豪邸を舞台にそこの主人であるパパの殺人事件という照明によって、
そのときの各々の女性のアリバイを辿りながら実はそれぞれの女性たちの人生を
描いて(影を映し出して)みせた、、、
という全く同じ構造なのよ!
今回はお屋敷に関わる女性は7人(エンジェル含め)で、
8人目の女性はなんと旦那が描いたエンジェルのひときわ変わった肖像なの!
それは当時は前衛として全く受け入れられなかった。
だけれども後にエンジェルの死後ほとんどの人からエンジェル自身と
彼女の作品も何もかも忘れられる存在になった時、皮肉にも旦那の作品が残された
「パラダイス」は、彼の早すぎた芸術の美術館に変身するの。
そのとき、エンジェルは「小説家」としてではなく、彼の「パトロン」として、
また肖像画の「モデル」として永遠に生きながらえることになるの。。。

この映画の素晴らしいところは、様々な人が見て楽しめる映画でもあるということ。
オゾンならではの随所に散りばめられた衣装や髪型は目の保養よ!
シルク、ベルベット、レース、サテンなど贅沢に使われたエンジェルの衣装は
ほんとうに素晴らしい。。。
だからこそこの映画は女性誌にも男性誌にも取り上げられ、老若男女に見られるのよね。 
この映画の中で対比される前衛芸術としての旦那の作品と大衆芸術としての
エンジェルの作品。
オゾンの『エンジェル』はその両方の照明を持っている憎たらしい作品なのよ!

f03.jpg

 
TITLE: ☆石井隆『人が人を愛することのどうしようもなさ』名美復活!!!

2007.11.03

http://hito-hito.jp/top.html

石井隆の新作『人が人を愛することのどうしようもなさ』を見たわ。
石井隆と言えば最近では杉本彩さん主演の『花と蛇1・2』が有名
(『花と蛇1』公開イヴェントで団鬼六さんや杉本彩さんにトークショ
ウでアタシが司会を務めさせて頂いた。
http://www.h6.dion.ne.jp/~kin.net/bijyo4.html)。
また殺し屋ハードボイルド『GONINシリーズ』も人気があるわよね。
でもなんと言っても彼の「名美」三部作(もっとあるけれど代表的なもの)は
石井ワールドを語る上では絶対に外せない、、、とアタシは思うわ。
その「名美」三部作の最新作。
三部でもう終わりかと思いきや、その主題は今回もハッキリとした形で変奏されていた。
劇場で新しい新作を見ることが出来てほんとうに嬉しかったわ。。。(笑)
名美という「家庭」や「安定」というものから最も遠い位置にある運命を
背負って生きている女性と、その決して幸福とは映らない女性に全人生が
巻き込まれていく村木という男性、の物語。
三部作は『死んでもいい』『ヌードの夜』『夜がまた来る』1992から1994までの作品。
名美役は大竹しのぶ、余貴美子、夏川結衣。どれもほんとうにウェットで失速が
思いっきり加速していくような展開。
どうにもならない男女の運命とその関係は物語が進むにつれて身動きが
できなくなるような美学。(アタシ個人は『ヌードの夜』が最高傑作だと思う。)
今回の名美役は喜多嶋舞。
ヘヤヌードとかそういった次元を遥かに超越していて、喜多嶋舞が女優として
かなりのステップアップした名演は筆舌に尽くしがたい
(あれだけの役をこなせば彼女自身別の段階に行くことは必至。)。
主人公の名美は「女優」でもあり、「妻」「名美」「女」と様々な側面が交錯し、
その境界は崩壊(解放)していくわ。
どんな人間でも様々な側面を持って生きている。
その側面がそれぞれを侵犯することは、誰にあっても可能性があること。。。
「演じること」=「生きること」を描くことで、石井隆の「映画論」「恋愛論」を
見ているようでもあるわね。
たしかに今回も「愛」は描かれてはいるが、登場人物の交錯する「愛」は
自己の枠の中で孵化すが、決して羽ばたきはしない。
元アイドルの女優も過去の大衆(不特定多数が視聴していると思われている
テレビという仕組み)という極めて抽象的なものによって支えられていて、
津田寛治演じる岡野(今回の村木役)もまた現在は個人マネージャーでもあり
元はアイドル時代の名美の無名のファンでもあったのだ。
結局、誰の「愛」も全て次元の異なるねじれた愛情であり、成就することも届くこともない。
相手を「思う」ことは全て「自己完結」の内の問題であり、
「人を思うこと」とはどういう意味なのか?ということが宙づりにされ突きつけられてくるわ。
『花と蛇』では杉本彩さんばかり話題になりがちだったけれど、
今回は石井ワールドが想いっきり炸裂。
「雨」、「ネオン管」、そして「超長廻し」は顕在で、石井美学が貫かれているわ。
カメラワークは名美代表作三本を撮った佐々木原保志。見事。

tvmv07-91789_pho01.jpg

(C)2007東映ビデオ・オービー企画

 
TITLE: ☆石井隆『人が人を愛することのどうしようもなさ』名美復活!!!

http://hito-hito.jp/top.html

石井隆の新作『人が人を愛することのどうしようもなさ』を見たわ。
石井隆と言えば最近では杉本彩さん主演の『花と蛇1・2』が有名
(『花と蛇1』公開イヴェントで団鬼六さんや杉本彩さんにトークショ
ウでアタシが司会を務めさせて頂いた。
http://www.h6.dion.ne.jp/~kin.net/bijyo4.html)。
また殺し屋ハードボイルド『GONINシリーズ』も人気があるわよね。
でもなんと言っても彼の「名美」三部作(もっとあるけれど代表的なもの)は
石井ワールドを語る上では絶対に外せない、、、とアタシは思うわ。
その「名美」三部作の最新作。
三部でもう終わりかと思いきや、その主題は今回もハッキリとした形で変奏されていた。
劇場で新しい新作を見ることが出来てほんとうに嬉しかったわ。。。(笑)
名美という「家庭」や「安定」というものから最も遠い位置にある運命を
背負って生きている女性と、その決して幸福とは映らない女性に全人生が
巻き込まれていく村木という男性、の物語。
三部作は『死んでもいい』『ヌードの夜』『夜がまた来る』1992から1994までの作品。
名美役は大竹しのぶ、余貴美子、夏川結衣。どれもほんとうにウェットで失速が
思いっきり加速していくような展開。
どうにもならない男女の運命とその関係は物語が進むにつれて身動きが
できなくなるような美学。(アタシ個人は『ヌードの夜』が最高傑作だと思う。)
今回の名美役は喜多嶋舞。
ヘヤヌードとかそういった次元を遥かに超越していて、喜多嶋舞が女優として
かなりのステップアップした名演は筆舌に尽くしがたい
(あれだけの役をこなせば彼女自身別の段階に行くことは必至。)。
主人公の名美は「女優」でもあり、「妻」「名美」「女」と様々な側面が交錯し、
その境界は崩壊(解放)していくわ。
どんな人間でも様々な側面を持って生きている。
その側面がそれぞれを侵犯することは、誰にあっても可能性があること。。。
「演じること」=「生きること」を描くことで、石井隆の「映画論」「恋愛論」を
見ているようでもあるわね。
たしかに今回も「愛」は描かれてはいるが、登場人物の交錯する「愛」は
自己の枠の中で孵化すが、決して羽ばたきはしない。
元アイドルの女優も過去の大衆(不特定多数が視聴していると思われている
テレビという仕組み)という極めて抽象的なものによって支えられていて、
津田寛治演じる岡野(今回の村木役)もまた現在は個人マネージャーでもあり
元はアイドル時代の名美の無名のファンでもあったのだ。
結局、誰の「愛」も全て次元の異なるねじれた愛情であり、成就することも届くこともない。
相手を「思う」ことは全て「自己完結」の内の問題であり、
「人を思うこと」とはどういう意味なのか?ということが宙づりにされ突きつけられてくるわ。
『花と蛇』では杉本彩さんばかり話題になりがちだったけれど、
今回は石井ワールドが想いっきり炸裂。
「雨」、「ネオン管」、そして「超長廻し」は顕在で、石井美学が貫かれているわ。
カメラワークは名美代表作三本を撮った佐々木原保志。見事。

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(C)2007東映ビデオ・オービー企画

 
TITLE: ☆映画『パンズラビリンス』

2007.11.01

http://www.panslabyrinth.jp/

『ヘルボーイ』や『デビルズバックボーン』のメキシコの星ギレルモ・デル・トロの新作が
恵比寿で公開されているわ。デル・トロと言えば、
『バベル』のイニャリトゥ監督、『ハリー・ポッター2』のキュアロン監督と
メキシコスリーアミーゴスと言われていて、今のメキシコを代表する
メキシコ映画三羽カラスの1人。
『ブレイド2』や『ミミック』などのハリウッド系娯楽モノから、
メキシコ・スペイン撮影の社会派&ちょっとアートモノを手際良く使い分ける
俊才とも言えるわね。

今回の『パンズラビリンス』ではアカデミー賞のメイクアップ賞、撮影賞、美術賞を獲得。
まさに快挙!
いま恵比寿ガーデンで大ヒット上映中。

いわゆるハリウッドのファンタジーものとは違い、当時のスペイン内戦、
フランコ政権の弾圧風潮が色濃く背景を固め、特殊メイクの登場人物が
数多く出てくるけれど、どれも中に入った役者の人間味を感じられ(笑)、
一生懸命演技していることが分かるわ。
また、春頃に機内の小さな画面でこの映画を見たけれど、場面場面に
よって余りにも色調や登場人物が異なって同じ作品とは思えない所も
独特ね。

1944年スペイン。
仕立て屋の大好きな父を亡くし、お母さんと独裁者フランコ政権のビダル大尉と
再婚するために一緒に移動中、不思議な石塚と昆虫を見つける少女オフェリア。
読書好きで幻想を見がちなオフェリアにとっては昆虫は夢の世界へ誘ってくれる
妖精としか映らなかった。
ある夜、オフェリアは妖精(虫)に誘われ、屋敷内にある遺跡である迷路に踏み入れ、
牧神であるパンに出会う。彼によれば、オフェリアは魔法の王国の王女であり、
現在その記憶が消されているという。。。
その記憶を取り戻すために三つの試練を受けなくてはならない。 
二つ目の試練で彼女は約束を破ってしまいパンを起こらせ、
また弟を出産すると同時にお母さんは亡くなってしまい完全に独ぼっちになってしまう。
牧神パンからの最後のチャンスを与えられる。
生まれたばかりの弟をこの迷宮へ連れてくること。
そのときフランコ政権に弾圧されていた反乱軍は転覆を狙い、
屋敷に火を放ち、次第にビダル大尉を追いつめていく。優性逆転。
しかし自分の子供を異常に可愛がるビダル大尉は破れかぶれでオフェリアの後を
追いかけてくるのだった。。。

これは子供の視点から幻想世界とフランコ政権、反乱軍を描いている。
だから歴史的に見れば敗北したフランコ政権は邪悪なものとして描かれているわ。
でも実際この三者が共通して目指していることは、
各々の「未来への和平/安泰」。
ただやり方が全く違うだけ。
ほかの共存や共生は三者とも理想には全く入っていないの。。。 
オフェリアにとっては読書の幻想世界のみしか信じられず、
ビダル・フランコ政権は独裁的な和平を持続しようとし、
また反乱軍は「いまではない」革新的な世界を夢見ている。。。
「政治」や「社会」は言ってみれば大人のための共同幻想。
この映画はビジュアル上、オフェリアの迷宮世界のみがファンタジーと
描かれている様に思われるけれど、実はファシストやそれに抗する反乱軍も
立派な夢見るユメオのファンタジーであることが分かるわね。

タイトル: 映画 『パンズ・ラビリンス』  配給:CKエンタテイメント
公開表記:恵比寿ガーデンシネマほかにて大ヒット上映中!
?2006 ESTUDIOS PICASSO, TEQUILA GANG Y ESPERANTO FILMOJ

subC.jpg

 
TITLE: ☆映画『パンズラビリンス』

http://www.panslabyrinth.jp/

『ヘルボーイ』や『デビルズバックボーン』のメキシコの星ギレルモ・デル・トロの新作が
恵比寿で公開されているわ。デル・トロと言えば、
『バベル』のイニャリトゥ監督、『ハリー・ポッター2』のキュアロン監督と
メキシコスリーアミーゴスと言われていて、今のメキシコを代表する
メキシコ映画三羽カラスの1人。
『ブレイド2』や『ミミック』などのハリウッド系娯楽モノから、
メキシコ・スペイン撮影の社会派&ちょっとアートモノを手際良く使い分ける
俊才とも言えるわね。

今回の『パンズラビリンス』ではアカデミー賞のメイクアップ賞、撮影賞、美術賞を獲得。
まさに快挙!
いま恵比寿ガーデンで大ヒット上映中。

いわゆるハリウッドのファンタジーものとは違い、当時のスペイン内戦、
フランコ政権の弾圧風潮が色濃く背景を固め、特殊メイクの登場人物が
数多く出てくるけれど、どれも中に入った役者の人間味を感じられ(笑)、
一生懸命演技していることが分かるわ。
また、春頃に機内の小さな画面でこの映画を見たけれど、場面場面に
よって余りにも色調や登場人物が異なって同じ作品とは思えない所も
独特ね。

1944年スペイン。
仕立て屋の大好きな父を亡くし、お母さんと独裁者フランコ政権のビダル大尉と
再婚するために一緒に移動中、不思議な石塚と昆虫を見つける少女オフェリア。
読書好きで幻想を見がちなオフェリアにとっては昆虫は夢の世界へ誘ってくれる
妖精としか映らなかった。
ある夜、オフェリアは妖精(虫)に誘われ、屋敷内にある遺跡である迷路に踏み入れ、
牧神であるパンに出会う。彼によれば、オフェリアは魔法の王国の王女であり、
現在その記憶が消されているという。。。
その記憶を取り戻すために三つの試練を受けなくてはならない。 
二つ目の試練で彼女は約束を破ってしまいパンを起こらせ、
また弟を出産すると同時にお母さんは亡くなってしまい完全に独ぼっちになってしまう。
牧神パンからの最後のチャンスを与えられる。
生まれたばかりの弟をこの迷宮へ連れてくること。
そのときフランコ政権に弾圧されていた反乱軍は転覆を狙い、
屋敷に火を放ち、次第にビダル大尉を追いつめていく。優性逆転。
しかし自分の子供を異常に可愛がるビダル大尉は破れかぶれでオフェリアの後を
追いかけてくるのだった。。。

これは子供の視点から幻想世界とフランコ政権、反乱軍を描いている。
だから歴史的に見れば敗北したフランコ政権は邪悪なものとして描かれているわ。
でも実際この三者が共通して目指していることは、
各々の「未来への和平/安泰」。
ただやり方が全く違うだけ。
ほかの共存や共生は三者とも理想には全く入っていないの。。。 
オフェリアにとっては読書の幻想世界のみしか信じられず、
ビダル・フランコ政権は独裁的な和平を持続しようとし、
また反乱軍は「いまではない」革新的な世界を夢見ている。。。
「政治」や「社会」は言ってみれば大人のための共同幻想。
この映画はビジュアル上、オフェリアの迷宮世界のみがファンタジーと
描かれている様に思われるけれど、実はファシストやそれに抗する反乱軍も
立派な夢見るユメオのファンタジーであることが分かるわね。

タイトル: 映画 『パンズ・ラビリンス』  配給:CKエンタテイメント
公開表記:恵比寿ガーデンシネマほかにて大ヒット上映中!
?2006 ESTUDIOS PICASSO, TEQUILA GANG Y ESPERANTO FILMOJ

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PROFILE

ヴィヴィアン佐藤
TOKYO JAPAN
アーティスト

http://www.cptv.jp/
http://www.geocities.com/westhollywood/
chelsea/7756/


非建築家、アーティスト、イラストレーター、
パーティイスト、ドラァククイーン、文筆家、
映画批評家、、、と様々な顔を持つ。
ジャンルを横断していき独自の美意識と哲学で
「トーキョー」と「現代」を乗りこなす。
様々な言説と言動は分裂的で不明ではあるが、
ここ東京では不思議な整合性を放ち,その場では妙に納得させられてしまう。。。
「予算」と「時間」と「コネ」がないときは
「ヴィヴィアンに聞け、、、」というのが昨今の都市伝説でもある。
パーティ会場や打合せ中で言葉に困った時は
「ヴィヴィアン佐藤はご存知?」で時間を稼げ、共通の話題を見つけられるという。。。
最近ではバーニーズNY、ヴーヴクリコ、LANVIN、MILKFEDなどのディスプレイも手掛ける。
野宮真貴や山口小夜子,野田凪など個性派美学を持つ女性と仕事も多い。
最近の趣味はタランチュラ飼育。
今年はブリーディングを目指す。。


Vivienne Sato
ARTIST

Unbuild Architect, Artist, Illustrator, Drag Queen, Writing Person, Film Reviewer, etc, and various faces.
The genre is crossed, and "Tokyo" and "Present age" are gotten on and digested by an original sense of beauty and the philosophy.
A mysterious correspondence is shot in here Tokyo, and it is made to consent strangely then and there though a variety of remark theories and speech and behavior are divided and uncertain.
“Vivienne asks it” is recent urban legend when there is “Budget” or neither “Time” nor “Back-room influence”.
When the party hall and making arrangements and embarrassing it with middle word, it is possible to buy time by "Vivienne Sato knows", and the common subject is found.
Displays such as BARNEYS NEW YORK, Champagne Veuve Clicquot, LANVIN, and MILKFED are handled.
There are a lot of work with the woman who has the individuality sect aesthetics like Maki Nomiya, Sayoko Yamaguchi, and Noda Nagi, etc.
A recent hobby is tarantula breeding.
It aims at the bleeding this year.
 
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